地域密着貢献型商品の開発
企業名: 株式会社藤田製作所

■得意分野は商品開発

 「社内の課題解決の取り組みから、自社商品開発への道が始まりました」と鞄。田製作所、藤田秀一郎社長は語る。
 藤田製作所は昭和11年に設立、出発時は食品機械や瓶類の製造を手がけていたが、大手重工メーカーからの呼びかけにより鋳造に着手。昭和47年には西条鉄鋼団地に鋳造工場を建設し、鋳造から機械加工までの一貫生産体制を整備した。平成6年には他社鉄工部門を買収し、鋳造・加工・製缶の三部門体制を確立した。
 現在の藤田社長は三代目。藤田社長は、日本の基幹産業を支える現在の基軸事業に加え、自社商品開発による事業の展開を図り、両輪としての会社経営を目指している。
 自社商品の開発は、社内の課題解決の試行錯誤から始まった身近な商品である。鋳物の仕上げを効率化する鋳物仕上げ機械、各種廃油を使用する廃油燃焼装置(暖房用、温水用、蒸気発生用)及び産業用廃油バーナーとして乾燥装置を実用化、さらには、産業廃棄物処理装置への応用も視野に入れている。環境問題や原油高が叫ばれる現在、各種の展示会に出展し、脚光を浴びている。

■地域貢献型鋳物商品の開発

 「うちの社員にも小学生や中学生の子どもがいますが、長崎で運動会用のテントが風で飛ばされて問題になったとき、簡単で楽に設置できるテント用の重しがあればと思い、製作してみました」と考案されたのが、テント固定用の重しである。鋳物であるため半永久的に使用でき、女性でも持ち運びが容易。鋳物の特性を活かし、学校名や日付を自由に付けることができる。また、地域貢献用商品として低価格で販売したいという藤田社長の思いから、商社などの販売網を通さず、学校や自治会からの依頼に基づいて製造している。
 「自社商品をみなさんに使っていただき、喜んでもらえるのが会社のやりがいです」と語るように、藤田社長の地域貢献に対する思いは熱い。

(技術相談室アドバイザー 和田)