設計から一貫した自動機開発
企業名: 有限会社辻総合電機

■得意分野は自動機の開発

 「普通の自動機屋さんは、ある程度完成した装置を利用するけど、うちは使う人の気持ちを重視して、何もない状態からでも新しい設備を開発します」と拠メ総合電機、辻義文(つじよしふみ)社長は語る。
 辻社長は山口県出身。20歳頃から5年をかけ、あらゆる機械産業28社を経験し、自ら会社を経営し自分流の仕事をしたい思いから、山口県にて辻総合電機を設立した。その後、松山市に移転の後に、骨を埋める思いで5年前に西条市へ移転した。
 通常、自動機の設備は、機械設計、機械加工、電気設備、据え付け等、多岐にわたる会社がそれぞれの工程を担当するが、辻総合電機では、辻社長の豊富な経験を生かして、1社で一貫して行うことができる。これにより、製造工程の大幅コストダウンを可能にしている。

■製品の品質管理が必要

 現在、辻社長が力を入れて開発しているのが、製品の品質管理を目的とした、電子基板へのQRコード印字装置である。電気製品には必ず基板が組み込まれているが、膨大な数の基板の製造履歴を特定するのは難しい。そこで、それらの基板にQRコードをレーザー印字することで、製造に関する情報を特定しようとするものである。
 現在、片面へ印字する装置は多々存在しているが、辻総合電機が開発する装置の特徴は、省スペース内にて両面を同時に印字可能な多品種少量生産に適し、昨年末に特許申請を行っている。また、辻総合電機では、食品に直接レーザー印字することで、無害のまま食品のトレーサビリティ(履歴追跡)を確立しようとしている。
 「僕は何かを作ることが好きなんです。僕は子どもの頃からラジオを作りましたが、今の子どもたちにもこの楽しさを感じてもらいたい」と、西条市ものづくり科学創造クラブで講師を務める辻社長は話す。
 辻社長の熱い思いは、子どもたちへ着実に受け継がれている。

(技術相談室アドバイザー 和田)