産学官の連携が生み出す高度な技術開発
企業名: クリーンメカニカル株式会社

■得意分野は高度な技術開発

 「人のためになるものを製造したい。経営は簡単にはいかないが、ロマンと意地が私を支えてくれます」とクリーンメカニカル梶E丹誠一会長は語る。
 クリーンメカニカルは平成11年に大阪で創業。サイクスインキュベータ室に入居後、平成17年に現在の場所へ新工場を建設し、本社を大阪から西条市へ移転した。
 現在、クリーンメカニカルが力を入れて開発に取り組んでいる事業の一つが、燃料油に水をかき混ぜることで燃料コストを削減し、大気汚染の原因となる窒素酸化物等の発生を抑制するエマルジョン燃料を製造する装置の開発である。 「開発のきっかけとなったのは、サイクスの山内尚隆取締役からの提案だった。山内取締役には大変感謝している」と丹会長は話す。また、去る5月には、茨城県つくば市で開催された世界機械工学学会で、エマルジョン燃料に関する東京工業大学との共同研究発表を行うなど、クリーンメカニカルは、高度な技術開発に欠かせない産学官のつながりを重視している。

■技術力を支える社員教育

 「下請けを脱して、小さくても次のステップを作り上げることが私の思いでしたが、これは本当に大変なことでした」と丹会長は語る。現在では、大手製薬メーカーとの直接取引を行うまでに成長したが、脱下請けから自立までの
道は厳しかったという。
 丹会長は、人材が会社を支える根幹であるとの認識のもと、月1回は社内でセミナーを開催し、社員教育に力を注いでいる。また、工学系の社員だけでは世界に通用する企業にはなれないと、理学系や文系の社員を採用し、社内のバランスも重視している。「世界に通用する西条発の技術を発信するのが私のロマンです」丹会長の熱い思いは世界へとつながっている。

(技術相談室チーフアドバイザー 林)