高充填バイオマス建材の商品化
企業名: 株式会社トータルエステート・プロ

■得意技は建材の商品化 

「バイオマス建材は世間に多く存在するけど、原材料まで追跡可能で、高充填なバイオマス建材を提供したいのが私たちの思いです」と潟gータルエステート・プロ(以下「TEP」)の吉村寿浩社長は語る。
吉村社長は西条市在住。長年住宅メーカーの営業として活躍したが、真にお客様のための住宅ビジネスがしたいとの思いを胸に、平成14年に松山市にてTEP社を設立。現在は、産業情報支援センターのインキュベータ室に入居し、新たなビジネスモデル構築に取り組んでいる。
TEP社の特徴は、自らが環境配慮型建材の開発に携わっていることである。そこで開発された建材が、製材屑やミカンの絞りかすなどのバイオマス(未利用生物資源)を85%充填した「バイオ85」である。TEP社単独での建材開発は難しくとも、他社との連携が技術開発を可能にした。バイオ85は、TEP社と潟Aドバンテック、基本技術を持つ東京の潟oイオテックマテリアルとの共同で商品化された建材だ。
このバイオ85は、今まで廃棄物とされていた未利用資を地球に優しい建材へと商品転換し、原材料等の生産履歴管理(トレーサビリティ)を行っていることなどから、テレビ東京の「日経スペシャル ガイアの夜明け」で放映されるなど、徐々に全国各地から注目を集め始めている。

■様々な住宅ビジネスに挑戦

吉村社長の思いを実現するため、TEP社は様々な住宅ビジネスに挑戦している。その一つが、樋之口で実施した四国初のCO²排出ゼロ分譲である。バイオ85を全棟デッキ材や公共ベンチへ使用、太陽光発電パネルを全棟に設置するなどの環境対策を行い、残りのCO²排出分は排出権を購入し、CO²排出ゼロを実現する。
「まだまだ私のビジネスは出発点です。中・長期で目標を高く掲げて努力していきたい」吉村社長のチャレンジは始まったばかりだ。

(レポーター:技術相談室アドバイザー 和田)