高度な加工を実現する電子ビーム溶接機の導入
企業名: 泉鉄工株式会社

■得意技は高度な溶接技術

「電子ビーム溶接機を導入したことで、今まで付き合っていた企業とは全く異なる企業との付き合いができました」と泉鉄工鰍フ泉房保社長は語る。

泉鉄工は昭和24年に新居浜市にて創業、昭和46年には現在の本社となる新工場を西条鉄工団地に建設した。泉鉄工の特徴は、非鉄金属など従来は困難であった材料の溶接を可能とし、溶け込みが深く、ゆがみも少ない電子ビーム溶接機を導入していることである。

他の溶接技術では手間暇を必要とする肉厚の大きい溶接でも、電子ビーム溶接を用いると一パスで接合することが可能となる。電子ビーム溶接機は高価な設備であるとのイメージが強いが、必要とされる労力や溶接によるゆがみのロスが軽減されることにより、作業効率が圧倒的に向上することが特徴だ。

今日、電子ビームによる接合技術は、航空機から一般機械器具等に至るまで幅広く使われるようになったが、今後、高度な機械加工技術を要する企業と連携するなど、新たな需要を開拓することが課題である。

■自社製品の製造が最終目標

高度技術を有するモノづくり企業であっても、その技術を基にして自社製品を生み出すことは非常に難しい。現在は、他社の製品を製造するために部品製造を行っている泉鉄工であるが、「最終目標は自社製品を製造すること」と、泉社長は次なる夢を抱いている。

「他社の製品の部品ばかりを製造していると、いずれ終わりの時が来てしまう。自社の技術をさらに高め、会社の新しい展開を探そうと思っています」

泉社長のチャレンジが続いている。

(技術相談室チーフアドバイザー 林)

※写真1 泉鉄工外観
※写真2 モノづくりへの思いを語る泉社長
※写真3 電子ビーム溶接機