巻線技術を活かしたコイル製造・メンテナンス事業
企業名: 株式会社飯尾電機

■得意技は巻線技術

「巻線技術は、モーターの巻線や電磁コイルを製造する技術です。日本は世界一のモーター生産量を誇っていますが、生産の中心は海外へと移行しています。その中で、特殊電磁コイル製造やモーターメンテナンスなど、質の高い技術をお客様に提供しようと考えています。」と株ム尾電機の飯尾卓士社長は語る。飯尾社長は二代目。昭和48年に西条市へ移転し、大手機械メーカーの要望などを受けて昭和63年に法人化した。

飯尾電機の特徴は、近年技術者が極めて少なくなった巻線技術を有し、脈々と事業運営をしていることである。巻線コイルモーターはあらゆる動力源として重要な存在であるが、専門のメーカーにて安価な製品が製造されるようになり、修理から新規品取り替えの風潮が進行することとなった。このような背景の中、各工場で稼働する特殊仕様モーターの製造や緊急補修などの電磁巻線コイルは、飯尾電機の質の高い巻線技術が必要なのである。

■メンテナンス部門との両輪

飯尾電機では、特殊用途の電磁コイル製作事業と産業用モーター中心のメンテナンス事業を持ち、飯尾電機を支える両輪となっている。メンテナンス事業には、明確な図面情報等がない中で、あらゆる問題に対応できる高い技術力が必要であり、その基幹となるのが巻線技術である。また、地域から巻線技術を有する職人が消えていく中、飯尾電機では比較的若い職人が巻線技術を修得しており、コスト面等の課題をいかに解決しながら職人を育てていくのかが次なる課題である。

「技術者が少なくなる中、何にでも取り組める職人を育てたい。我々の仕事は量産ではないが、個人としての技能は高くなります。」
次世代に向けた飯尾社長のチャレンジが続いている。

(レポーター:技術相談室アドバイザー 和田)

※写真1 飯尾電機の外観
※写真2 自社の取組みについて語る飯尾社長
※写真3 産業用モーターメンテナンスの様子