機械と人間の調和で世界一の化粧綿を!
企業名: 株式会社MCT西条

■得意技は異物の少なさ

「化粧綿が最高レベルのコットンです。この工場は、世界一の化粧綿を作るために設立しました」と鰍lCT西条の永岡佳則工場長は語る。MCT西条の親会社である大洲市の丸三産業鰍ヘ、昭和16年に繊維事業を開始し、昭和23年には株式会社として法人化した。丸三産業はコットンによる不織布を世界で初めて製造。平成20年にMCT西条を設立し、不況で苦しむ地域に明るい話題を提供した。

MCT西条の特徴は、世界最高レベルの技術で異物混入を防ぐことである。MCT西条の製品は、医療機器用途に向けるため、衛生レベルを最高水準にする必要がある。輸入原綿は天然物のため多くの異物が含まれているが、MCT西条では、金属探知機や異物探知機に加えて、CCDカメラによる異物検知機を工程中の三段階に設置するなどして、使用する晒綿(原綿から異物を除去し、脱脂・漂白された綿)からの異物除去を徹底している。
また、同じコットンでも、化粧綿には最高の品質が要求されるため、同業種では主力機械であり生産性の高いローラーカード機をあえて使用せず、精度の高いトップカード機を使用して、さらなる品質向上に努めている。

■最後は職人の技術が決め手

トップカード機は、綿の性質に合わせて、最適条件を選択する必要がある。そのため、条件選択と機械設備の調整には、長年の経験から培った職人の技術が重要となる。繊維事業の海外進出で、日本に技術者がいなくなる中、MCT西条を含む丸三産業グループには、世代を超えて引き継がれた多くの職人が在籍する。職人の技が、世界最高レベルの化粧綿を作り出すのである。

「最後は職人の技術が決め手!機械と人間が調和して、世界一の化粧綿が誕生します」。MCT西条の世界一へのチャレンジが続く。

(技術相談室チーフアドバイザー 林)

※写真1 株式会社MCT西条
※写真2 世界への挑戦を語る永岡工場長
※写真3 化粧綿の製造工程