顧客との信頼を生み出す確かな技術
企業名: 局部熱処理株式会社

■得意技は局部熱処理

「小さい会社だけど声をかけていただけるのは、理論計算をした上で、確実に作業をしているからです。失敗することはありません」と、局部熱処理鰍フ竹原光弘社長は語る。

局部熱処理鰍ヘ、昭和55年に拠|原産業として設立し、平成21年に現社名へと変更した。局部熱処理とは、力が加わる工場配管などの溶接部を現地に出向いて熱処理することで、周辺部の金属となじませて結合を強化する技術である。局部熱処理鰍ヘ設立以来、局部熱処理を専門的に行ってきたが、この処理を行う企業は全国でも数社程度しか存在せず、そのうち四国に本社を置くのは局部熱処理鰍ェ唯一の存在だ。

局部熱処理鰍フ特徴は、確実な熱処理技術から勝ち得た顧客との信頼関係にある。局部熱処理鰍ナは二人がペアとなり、作業と監査を同時に行っている。竹原社長も「他社と比較して、20%程度は余分な作業をしている」と言い切るが、奥の深い熱処理技術には、蓄積された経験に加えて顧客との信頼関係が要求されるため、確実な熱処理技術によって顧客数は現在も年々増加している。

■本業から波及した第二事業

局部熱処理鰍ナは、自社技術を応用して不活性ガスを用いた無酸化炭化炉を開発している。この無酸化炭化炉は、炭を灰にすることなく、かつ高温で仕上げることを可能としたため、素材の形を崩さず、堅い備長炭の性質を持った付加価値の高い炭に仕上げ、ほぼ100%を製品として活用することができるのである。

「開発した無酸化炭化炉が全国の炭の産地に普及してくれることが私の願いです。また、付加価値の高い炭を使ったオブジェを生み出し、新しい事業にしていきたいと思います」。
竹原社長の新事業への取り組みが続いている。

(技術相談室アドバイザー 高木)

※写真1 現地での局部熱処理作業
※写真2 事業について語る竹原社長
※写真3 開発した炭化炉で作った炭のオブジェ