環境に配慮した地産地消のモノづくり
企業名: 四国積水工業株式会社

 「事業活動を通じて地域社会の期待に応え、地元に愛されるモノづくり企業をめざしています」と、四国積水工業鰍フ石平貴裕社長は語る。
 積水化学グループでは、四国で唯一の生産事業所である同社。エクステリア製品のマザー工場であり、今からさかのぼること半世紀、1964年に硬質塩化ビニール管や家庭用プラスチック製品などの製造販売からスタートしている。

■ 環境に優しい商品開発
 現在、床材等のエクステリア製品の製造を主力に事業展開している同社では、環境の保護と資源の有効利用に取り組んでおり、リサイクル資源を活用した環境貢献製品に力を注いでいる。
 これまでも、戸建住宅用の人工木材「リファーレ」という製品の製造過程では、リサイクル材を活用するなどして、資源の有効利用を進めてきたが、2009年に生産を開始した「アシェラウッド」という製品では、主要材料に石炭灰と使用済みレジ袋などの容器包装リサイクル材を使用しており、リサイクル原料が占める割合は約80パーセントにも達している。特に石炭灰については、四国電力叶シ条発電所で生じたものを使用しており、地域内での資源の有効利用に貢献している。
 この製品の特徴は、一般的な人工木材に比べて水や熱による伸縮変化が少なく、耐久性に優れていることで、学校や公園・デパートなど不特定多数の人が利用する場所の床材として広く利用されるなど、その需要は年々高まりを見せている。
 地球規模で資源の枯渇が危惧されている中、リサイクル製品の開発に積極的に挑戦し続ける積水化学グループのような取り組みは、今後ますます重要性を増すものとなっている。

■地元に愛される企業をめざして
 同社では、環境に配慮したモノづくりだけではなく、地域に根差した社会貢献活動も数多く行っている。
 敷地に隣接する西条西中学校では、1年生を対象とした理科教室を3年前から毎年開催している。暮らしの中で身近にあるプラスチック製品が、どのような性質を持ちどのような方法で造られているのかを説明する実験や講義などのほか、普段は見ることのない生産現場の工場見学も行っている。「将来、この理科教室を受けた生徒が、当社に就職する日が来れば嬉しい」と石平社長は目を輝かせる。
 その他にも、近くの幼稚園と合同での避難訓練の実施や、年に2回の清掃活動など、地域に根付いた活動は多い。
 四国積水工業鰍ヘ、これからも環境貢献を考え、製品を通じた環境負荷低減を実現しつつ、地域に愛されるモノづくり企業への取り組みを続けていく。

写真1:意気込みを語る石平社長
写真2:四国積水工業鰍フ社屋
写真3:アシェラウッドを使用し施工されたデッキ